医療脱毛の基礎知識

世界で1番わかりやすく、レーザー脱毛の原理・メカニズムを徹底解説!

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数年前まではワキ脱毛だけでも数十万円かかっていた医療レーザー脱毛ですが、近年では数万円で利用できるようになり、大変人気を博しています。町中でもしょっちゅう広告を目にするので、若い女性で知らない人はいないのではないでしょうか。

女性は美容に敏感ですから、この記事をご覧になっている方の中にも「そろそろ医療脱毛を検討したい」という人もいると思います。

ところで、みなさんは医療レーザー脱毛に関してどれだけご存知でしょうか?

  • エステより効果が高い
  • 永久脱毛できる
  • 医師がいるので安全

などなど、医療レーザー脱毛のメリットデメリットについては知っているかもしれませんが、なぜレーザーで毛が抜けるかという根本的な理由については知らない方が多いのではないかと思います。

このアンケートは、アリシアクリニックが女性100人に対して調査したものです。
レーザー脱毛の仕組みに関するアンケート結果
引用元:http://www.aletheia-clinic.com/enquet/1575/

結果からわかるように、96%の人がレーザー脱毛をするからにはその仕組みについて知りたいと回答しています。自分の身体に関することですから、よくわからないままにしておくのは怖いですよね。

今回はそんなみなさんのために、レーザー脱毛の仕組みについてまとめました。ムダ毛の仕組みやレーザーの特性など、幅広くカバーしているので、この記事を見ていただくだけでレーザー脱毛の仕組みがすべてわかります。

毛母細胞や毛乳頭など、他サイトでよく見かける難しい単語に関してもわかりやすく説明しているので、これまでもやもやしていた疑問を一気に解決して、より賢くレーザー脱毛を選んでいきましょう。

ムダ毛が生えてきてしまう仕組みを徹底解説

レーザー脱毛に関して深く理解するためには、毛が生えてくる仕組みを知ることが必要です。

  • レーザー脱毛はよく毛母細胞を破壊する脱毛方法だって聞くけど、毛母細胞って何?
  • レーザー脱毛の施術を受けるのは2ヶ月に1回ってどうして?

まずはこういった疑問から解決していきましょう。

毛の構造

腕や脚、VIOなどのムダ毛や髪の毛、体中には様々な体毛が生えていてその形状や長さは違いますが、毛を成り立たせる構造はすべて同じです。毛の成分は、タンパク質80%、水分15%、脂質2%、メラニン色素3%ほどだと言われています。

レーザー脱毛ではこのメラニン色素に反応して毛を作る細胞を破壊するのですが、どういった細胞がその役目をはたしているのでしょうか。まずは毛の構造を理解していきましょう。
毛の構造

名称 構造
毛幹 体毛のうち、皮膚の表面に現れている部分のことを指します。
毛根 毛包の中になる毛の部分のことを指します。
毛包 皮膚の内側にある、毛を包んでいる部分のことを指します。
皮脂腺 皮脂を分泌する部分です。皮脂腺細胞が皮脂を作り出し、それが崩壊することで皮膚の表面へと皮脂を分泌しています。皮脂腺は毛包と繋がっていて、毛包をつたって皮膚の表面へ流出します。
毛球 毛の根本の膨らんだ部分のことを指します。毛球部分には毛乳頭や毛母細胞が存在し、ここで毛が作られて成長していきます。発毛力が弱くなると、この毛球部分も小さくなっていき、次第に抜け落ちます。
毛乳頭 毛細血管から栄養素や酸素を取り込んで毛母細胞へ届ける器官です。
毛母細胞 毛乳頭から受け取った栄養素を使って、細胞分裂や分化を繰り返します。ここで作られたものが成長すると毛になります。この毛母細胞の働きが活発であれば、丈夫な毛を作り出すことができますが、老化の影響などで毛母細胞が衰えると、毛が細くなったり抜けやすくなったりします。

ムダ毛が生える仕組み

毛が生える仕組みにおいて、一番重要な部分は毛球です。毛球の中には毛乳頭・毛母細胞があります。毛乳頭が毛細血管から取り入れた栄養を使って毛母細胞が分裂を繰り返し、毛が成長していきます。毛乳頭や毛母細胞の働きが活発であるほど、体毛を強く太くしていきます。

医療レーザー脱毛では、この毛母細胞・毛乳頭にダメージを与えることによって毛を作る働きを抑え、徐々に生えなくしていくのです。

毛周期

毛周期は、簡単に言うと初期成長期、後期成長期・退行期・休止期の4つの毛の成長段階のことです。休止期が終わると再び成長期に入ります。

毛周期は体の部位によって長さが異なり、まつ毛や眉毛などの短い毛が3~4ヶ月であるのに対して、髪の毛は3~6年もあると言われています。ワキの場合は4ヶ月程度と言われていて、二次性徴以降に生えてくる毛は大体そのようなサイクルで繰り返していきます。

レーザー脱毛では、2ヶ月に1回程度のペースで施術を受けるのが良いと言われていますが、それは成長期の毛に照射しなければ効果が得られないからです。ワキなどのムダ毛は表面にある毛の20%が成長期と言われ、後の80%は退行期か休止期です。それから間隔をあけて照射していくことによって、残りの毛も脱毛していくのです。

毛の成長

毛の成長速度は部位によって違うということをお伝えしましたが、実際にどれくらい違うのでしょうか。

伸びる速さで言うと、髪の毛の次に早いのがワキです。ワキは1日に0.3mmも生えてきてくるので、体毛の中ではかなり伸びるのが早い部位です。ただし、ワキは髪の毛と違って成長期が短く、5ヶ月で成長が止まるので、3cmほどまでしか伸びません。

腕や脚の毛も成長期は3~5ヶ月ですが、1日に伸びるスピードは0.2mmほどです。同じ脚でも、ももよりもすねのほうが成長が早い傾向にあります。

顔の毛は1日に0.1mm程度の速度で伸びます。成長期は2ヶ月と短く、放置していても自然と生え替わります。

VIOは特殊で、成長期が1~2年と長めなのですが、休止期も長いので脱毛には時間がかかります。伸びる速さは、1日に0.3mm程です。

部位 1日に伸びる長さ 成長期の期間
ワキ 0.3mm 5ヶ月
腕・脚 0.2mm 3~5ヶ月
0.1mm 2ヶ月
VIO 0.3mm 1年~2年

脱毛で使うレーザー光を徹底解説

レーザー脱毛はその名の通り、レーザーを照射してムダ毛をケアする脱毛方法です。レーザーと聞いて、なんとなくイメージはできるけど何かって言われると説明できない、そういう人が多いでしょう。結果だけ出ればそれでいいという人もいるかもしれませんが、どういう仕組みになっているか理解していた方が安心ですし、医師と話すときもスムーズに会話ができるようになります。

レーザーとは

レーザーは英語表記で「LASER」と書きます。これは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation の頭文字を取った造語です、意味は「放射の誘導放出による光の増幅」です。字面だけ見るとよくわかりませんが、要は、人工的にある特殊な性質を持たせた光ということです。

それでは、ある特殊な性質とは何なのでしょうか。

単色性

レーザーの性質

左が白色光で、右がレーザー光です。

光の色は、波長の長さで決まります。小学校の理科でやった、太陽光をプリズムに反射させる実験を覚えているでしょうか。太陽光線をプリズムに当てると、七色の光が出ます。それは、白色光が7つの可視光線(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)に分解されるからです。光が分かれるので分光といいます。

しかしレーザー光はプリズムに当てても分解されません。レーザー光は単一の波長をもつ光子の集まりなので、純粋な単色光であるからです。これがレーザー光の1つめの特徴である、単色性です。つまり、レーザー光は統一された波長のみからなる光なのです。

指光性・集光性

レーザーはすべての光が並行で同じ方向を向いて射出されます。これを、指向性が優れていると言います。そのため、電球の光のような広がりのある光ではありません。

レンズによって平行光線を一点に絞ることができるため、集光性のよい光とも言えます。これにより、一点にエネルギーを与えることができるため、VIOのような細かい部位にまで脱毛効果を得ることができるのです。

高エネルギー

レーザー光は毎秒約10億回近くで振動し、長短時間で発振される高エネルギーの光です。光を長短時間で発振させるパルス発振という技術を使って、一時的に高出力のレーザーを射出することが可能になっています。

多種

媒質という、光を発振させる媒体となる物質によっていろいろな性質の光が作り出せます。アレキサンドライトやダイオードがこの媒質にあたります。また、1つの媒質から出るレーザー光でも、光学素子を通すことで、波長と形状を変え、性質の異なるレーザー光に作り替えることができます。

このような方法を使えば、理論的には10万種以上のレーザー光が発振できます。

特定の色に反応

単色光のレーザーはほかの物質に吸収され、反応する性質を持っています。そのため、色素を持つ細胞にその色素以外の波長をもったレーザー光を当てると、レーザーはその色素のみに反応して破壊することができます。周辺の皮膚を破壊しないため、細胞選択性の治療と呼ばれています。

レーザー脱毛においては、黒色にのみ反応するレーザーを使用しているので、毛だけにダメージを与えることができるのです。

医療レーザー脱毛の原理・メカニズムを徹底解説

医療レーザー脱毛に関する基礎知識として、毛の構造とレーザー光の性質について詳しく説明しました。それではいよいよ、医療レーザー脱毛の原理について学んでいきましょう。

医療レーザーは黒色に反応する

レーザー照射
私たち日本人は、基本的に体毛が黒い人が多いです。これは、毛にメラニンという黒色の色素が多く含まれているからです。メラニンは、可視光領域の波長の光、つまり私たちが色として認識できる波長の光を吸収します。するとどうなるかというと、普通の光がすべて吸収されるので、何も反射していないように見えます。こうして、私たちの目にはメラニンが黒く映っているのです。

メラニンが吸収しやすい波長は、具体的には300nm~1500nmです。しかし、300nm~400nmの波長の光は、私たちの身体の中にあるヘモグロビンという物質も吸収しやすいので、高出力で300nmの光を浴びてしまうとやけどをしてしまいます。

医療レーザーはそれを考慮して、波長を黒い色にだけ反応する700nm~1000nmまでの波長のレーザー光を照射するようになっているのです。

つまりレーザー脱毛は、毛だけに反応する魔法のような脱毛方法なのです。

吸収された光が熱エネルギーに変換される

吸収されたレーザーは、自分のもつ光エネルギーを毛の中で熱エネルギーに変換します。太陽の光を虫眼鏡で集めると、黒い紙が次第に熱を持ち、火が付く実験を思い出していただければ理解できるでしょう。

現在日本で使われている代表的なレーザーとして、755nmの波長を持つアレキサンドライトレーザー、800nmの波長を持つダイオードレーザーなどがありますが、ともに近赤外線のレーザーです。(可視光ではないが可視光にほど近い赤外線なので目には見えない)

メラニンは赤外線領域に近づくほど吸収率が悪くなるので、アレキサンドライトレーザーのほうが効果が高いと言えます。しかし、皮膚組織にも多くのメラニンが点在しているため、やけどの危険性は多少高くなります。

毛母細胞・毛乳頭を破壊する

毛乳頭が毛細血管から取り込んだ栄養素を使って、毛母細胞が分裂を繰り返す。これが毛の成長する仕組みでした。レーザー脱毛では、この毛母細胞・毛乳頭を熱によって破壊することで毛の成長を止めています。

毛母細胞や毛乳頭の破壊には、65~70℃の熱が必要です。通常の光では、照射してもそのような高温は出せないのですが、レーザーは人工的に作り出した高エネルギーの光の束なので、容易に熱することができます。

また、65℃という高温を人体が浴びてしまうとやけどしてしまうのですが、「細胞選択的治療(特定の色に反応する性質)」を利用して、毛根にのみダメージを与えています。

効果があるのは成長期の毛のみ

メラニンに吸収されたレーザー光が熱を持ち、毛母細胞を破壊していく仕組みは理解していただけたと思います。しかし、ただ闇雲にレーザーを当てても、肝心の毛がなければ効果は得られません。

毛周期の「退行期」「休止期」は毛母細胞や毛乳頭とつながった毛が生えていないために、レーザー照射をしても意味がないのです。効果があるのは、「成長期」の毛のみです。

体毛の80%近くは退行期、休止期であり、レーザー脱毛に向いている時期ではありません。そのため、5回以上施術を繰り返すことによって、成長期の状態ですべての毛にレーザーを当てていくことが必要なのです。

バルジ領域を破壊するレーザーも

バルジ領域

バルジ領域とは、2000年に発見された新たな細胞の一種で、毛の生成に重要な領域であることが判明しています。毛母細胞が分裂することで毛が成長するということをご説明しましたが、このバルジ領域から作られる発毛因子が毛母細胞となることが分かったのです。

つまり、このバルジ領域を破壊することで毛母細胞が生成されなくなり、毛の生成をストップさせることができるのです。

従来の毛母細胞を破壊する脱毛方法では、黒い毛を通して毛根を破壊していましたが、バルジ領域を破壊するのに毛があるのかないのかということは関係ないとされています。

上記では「成長期の毛でなければ脱毛効果が出ない」とご紹介しましたが、バルジ領域に直接レーザーを当てる脱毛方法なら毛が成長期でなくても脱毛が可能です。つまり毛周期に関係なく脱毛ができ、早く脱毛を完了させることも可能です。

また、余計な部分にレーザーが当たらないので痛みが少ないというメリットもあります。

バルジ領域を破壊するレーザーには「メディオスターNext」「メディオスターNextPRO」があります。

これらのバルジ領域を破壊する機器を使用しています。痛みに弱い方や早く脱毛を完了させたい方はバルジ領域を破壊するレーザーで脱毛すると良いでしょう。

医療レーザーは毛を作る細胞を破壊する脱毛方法

レーザー脱毛は、毛を作る組織の根本である毛母細胞や毛乳頭を破壊し、毛の生成をストップさせる脱毛方法です。それを深く理解していただくために、毛の構造やレーザーの特性について、詳しく説明しました。

難しい内容も多かったので、一度では理解できない部分もあったかとは思いますが、どういった仕組みで毛が生えてこなくなるのか、という点についてはほぼ100%理解していただけたのではないでしょうか。

特に、メラニンに吸収されやすい波長の光などについて理解しておけば、アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザー、どちらのほうが自分に向いているかというように、実際にクリニックでレーザーを選ぶときにも使えます。

また、毛周期やレーザーの特性についてこの記事では軽く触れる程度で終わってしまいましたが、別記事でしっかりと解説していますので、そちらも参照してください。

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